父親スナップ

GRにドはまりした父親。日々生きるのに必死。子育ても大変。

我が家ではカレーパンマンとシンデレラとミニーが一緒に住んでいます

RICOH GRⅢ

 

娘は最近ごっこ遊びが好きである。すぐに別のキャラクターになりきった受け答えをする。ディズニーであればミニーからエルサ、アンパンマンであればドキンちゃんにも食パンマンにもなる。

やっかいなのは人にもごっこ遊びをナチュラルに当てはめてくることだ。「あたしミニーよ」といった3秒後には「ねえミッキー?」と30代の父親に問いかけてくる。

 

こうなるともう乗っかるしかない。ここで乗っからないのは父親ではない。精一杯声を裏返しながら「なんだいミニー?」と返す。最近ちょっと喉の調子が悪いので、裏声をするとむせてしまいそうになるが、それを必死に抑え込む。

 

 

やっかいなのはこれが時を選ばずに開始されることだ。そしてこの遊びに父親が初期のころからナチュラルに対応しすぎたのがよくなかった。すでに娘にとって、ごっこ遊びを振れば親は必ず応えてくれるものになっており、対応してくれないと泣くのだ。「ミ゛ッ゛キ゛ー応えてよ゛お゛お゛お゛お゛」といった悲痛なぐずりが始まる。

 

 

RICOH GRⅢ

私はリモートワーカーであり、保育園のお迎えは17時に私が行っている。そして保育園のお迎えのあとも仕事を1~2時間するのだ。娘はできるだけ妻が見てくれているものの、そうもいかないときがある。

 

その日はカレーパンマンだった。

 

部長のいるリモート会議で乱入してくる娘。幸いカメラはオフだった。「ねえ、カレーパンマンバイキンマンをやっつけにいかない?」という軽やかな声はおそらくノイズキャンセリングのヘッドセットによってカットできたはずだ。一旦表情だけで今は仕事中であることを伝え、退室を促す。「ねえ、カレーパンマンってばあ」あかん、始まった。「カ゛レ゛ーバン゛マ゛ン゛~~~」これはマイクもノイキャンできない。素早くマイクのスイッチを切ってお話をする「ごめんね、カレーパンマンちょっとお仕事してるんだ」「何してるの?」「カレー作ってるんだ。もうちょっと煮込んでから一緒にバイキンマンやっつけにいこうか」「じゃあ先にアンパンマンと一緒に行ってるね」娘の手の中にはアンパンマン人形があった。あなたは誰だ?ミニーがバイキンマンをやっつけにいくんだろうか「うんお願い」セーフ。

 

さて、マイクスイッチをもとに戻して…

 

部長「カレーパンマン大変だなぁ」

 

スイッチ・オフになってなかったよね。そういうコトってあるよね。

 

 

 

 

 

ちなみに妻はシンデレラ。「ねえ、シンデレラ?」と問いかけられることが多い。なんかいいな。私はカレーパンマンかミッキー。まあ悪くない。

残念ながら妻も四六時中娘と一緒にいられるわけではない。「ちょっとトイレ行ってくるね」「…えっ…娘ちゃんも一緒に行く!」「いや、トイレはひとりでさせて」バタン

 

「うわあああああ~ん、シンデレラぁあああ」

 

慌ててフォローに入る。「娘ちゃん、娘ちゃん、シンデレラもトイレに行くときあるのよ」自分の発したパワーワードに笑いそうになる。「やだああああ、シンデレラあああ」とトイレのドアにすがりつく自称ミニー。「シンデレラああああ、おしっこ?うんち?」やめなさい「トイレ!!!」中から妻が叫ぶ。よかった一線は守られた。

 

我が家ではカレーパンマンとシンデレラとミニーが一緒に住んでいます。

 

RICOH GRⅢ

RICOH GRⅢ

RICOH GRⅢ