父親スナップ

GRにドはまりした父親。日々生きるのに必死。子育ても大変。

じっと待つこと、を大人になってようやく覚えた【GRⅢ作例】

RICOH GRⅢ

子供はびっくりするくらい泣く。

だっこをして欲しいとき、だめだと言われたことをして怒られたとき、おかわりが欲しいとき……etc.etc.

 

娘は一度泣き始めると癇癪のようになってしまうことが多くあり、そうなると会話するのが難しかったり、意固地になってしまう。

 

こういうときに、じっと待つ、ということが重要で、ようやくそれができるようになった。

でも考えてみれば大人も同じようなもので、私は子供への対応ができるようになったのではなく、ただただ人への対応がようやくできるようになったのだなぁと感じる。

 

RICOH GRⅢ

そもそもじっと待つのは、「言うことを聞いてもらうため」ではなく「話をし始めるため」なのだ。泣いているのはすでに異常事態で、泣いている人は軽くパニックだ。そこに普段とは違う言葉が投げかけられ理解しているかを詰問される。「これはやっちゃダメだって言ったでしょ?わかる?」のような言葉だ。

 

怒られたから泣き始めたのに、泣いているときにはもう怒られている理由を考えたり理解するほどの余裕はない。泣いている、ということが頭のほとんどをパニック状態にしてしまっているのだと思う。

 

RICOH GRⅢ

 

よく企業のマネジメント研修で声を荒らげて叱責してはならない、という指導がされる。これは間違っていない。が、理由としてハラスメントになるから、の一言だけで済まされているとそれは不十分だと感じる。もちろん相手の尊厳を傷つけてはならない、ということに異論を挟むつもりはない。

 

だが部下の育成に感情を載せた指摘をしてはいけないのは、それが非効率的だからだ。感情的に叱ると、その発せられた感情に部下は萎縮し、思考が麻痺してしまう。「怒鳴られている」ということ自体がパニックを起こし、脳は思考停止になってしまう。そうなるともう何を言っても無駄だ。何が良くて何が悪かったのか、反省することすらできなくなってしまう。

 

そうではなく、これがミスであること、望ましくない結果を出していることは指摘しつつ、相手がパニックにならないように指導をしなくてはならない。

 

RICOH GRⅢ

子供相手でも同じだ。

パニックになっている人間に声を荒らげて叱ってはならない。それはパニックを加速させるだけなのだと思う。

子供は大人と比べればパニックになりやすい。なので、まずは落ち着かせる。大人は「落ち着いて」といえばだんだん落ち着くが、子供相手だとそれも通じない事が多い。

 

「新情報」だとパニックは加速してしまう。なので「旧情報」が有効となる。

 

私がこれに気づいたのは、友人が同意と共感を示して子供の気持ちを落ち着かせているのを見たときだった。

 

○○ちゃん、これやりたかったんだよね?

もっとこうしようって考えてたのかな?

これ、もっと続けたかったよね。

 

子供はとりあえず「うん」というだけでいい。そして自分の過去の行動が「旧情報」として出てくるので思考する必要がほぼない。そうやって会話しているうちに、子供が落ち着いてくる。

 

そうなって落ち着いてから「けどね、実はこれはダメなことなんだ」というのを落ち着いて伝えていく。こうすることでしっかりコミュニケーションがとれていた。

 

友人の子供への対応の仕方には非常に学びになることが多く隠されていた。

勉強になりました。

 

RICOH GRⅢ

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