父親スナップ

GRにドはまりした父親。日々生きるのに必死。子育ても大変。

ちょっとだけ、と唱えながらなんとか子供を寝かせたい

RICOH GRⅢ

「ちょっとだけ」という魔法のコトバが我が家にはある。

 

お昼寝をするのは嫌だ。夜寝るのも嫌だ。せっかくいま楽しく遊んでいるんだから、この楽しいのをもっと続けたいんだ。嫌だ嫌だ。

 

世にいう「イヤイヤ期」が我が家にも来ている。妻も私もイライラが限界にきて、もう知らないよ、という反応をしてしまうこともある。特に寝る前が一番ひどい。たぶん眠気も来て本人も訳が分からなくなっているんじゃないかと思う。

 

けれども最近少しだけ攻略方法がわかってきた。

100発100中なんてものは育児において存在しないわけだけど、これは比較的ヒット率が高い。

それが、「ちょっとだけ」だ。

 

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一番カンタンなパターンはこう。

 

「寝るの嫌だあ!」

「そっかぁ。ガッツリ寝るのは嫌だよね。でもちょっとだけ寝てみない。ちょっと寝て、起きたらまた遊ぼうよ」

 

うまくいくときはラッキー。兎にも角にも「寝る」のハードルが高い。これを「ちょっとだけ」と低くし、ついでに「パパも一緒に寝るから」みたいな感じにすると、そこそこ「うん」となることもある。

 

でももちろん「ちょっとだけでも寝るのはいやだ!」となることも多い。

 

そうなると今度は別の「ちょっとだけ」をやる。今度は「やりたいことをちょっとだけ」のパターンだ。

 

 

「そんなに寝たくないのか。寝ないで何するの?」

「おままごとするの!!!」

「そっかぁ。じゃあ『ちょっとだけ』おままごとする?」

「…うん」

「でもおままごと、『ちょっとだけ』だよ?お約束できる?」

「うん」

 

で、意外と一緒におままごとしていると、ものの2~3分程度で本人が満足することがある。なんだったら意外なことに「このお買い物が終わったら一緒に寝ようね」と自分で終わりを決めてくることすらある。不思議だなぁ。

 

これを我が家では「ちょっとだけ、で気を済ませる」と言っている。

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子供のイヤイヤ期やわがままに親が忍耐力を発揮しつつ付き合う、というのが基本路線だと思うけれども、親がどういう対応をしているのかを子供は本当によく見ているのだと思う。

 

先日、家電量販店にいったときに、娘がおもちゃコーナーへ行きたがった。私は私でカメラコーナーに行きたくて(これはFUJIFILMのX-T5の実機をどうしても触ってみたかった。ちなみにすごくコンパクトでいい重みで私は一瞬でそれに魅了された)、エスカレーターで登りながら、どっちに先にいくかで娘と押し問答になった(3歳児となにをそんなにぶつかるのか、という呆れはご遠慮ください。あるよね、そういうこと、あるよね?)

 

そのとき、娘が言うのである。

 

「じゃあパパ、ちょっとだけ、カメラ見に行こう?ちょっとだけ。ちょっとみたら、私と一緒にアンパンマン見に行こう。だから、ね?ちょっとだけ」

 

 

深淵を覗き込むとき、深淵も私達を覗き込んでいるわけである。

そんな深い話じゃなく、子供の学習能力というか、普段自分がどれだけ「ちょっとだけ」を連呼しているのか、思い知らされたという話。

 

おしまい。

 

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